季節の移り変わり

鶏卵素麺
江戸時代に唐船で南蛮人から伝習したものの一種で、博多や東京の店でも作られている。

鶴屋八幡のものは卵の香りが抹茶の香りをそがないように改良されている。

(鶴屋八幡)

桜餅
享保二年(一七一七)に江戸向島長命寺の門番が土手の桜の落葉を集めて塩漬けにしておき、桜餅を作って売り始めたという。

一個に桜の葉二枚を使っている。

(長命寺さくら餅)

深蒸し茶を飲みながら、少し思った事。

青空と青葉の皐月は初風炉のとき。

潔さ、すがすがしさが身上の月。

男の節句の菓子、綜は端午の席には欠かせない。

麦手餅、唐衣なども。

さわやかに凛々しく盛ってみる。

雨、紫陽花、水煙る木立、だから水無月の菓子は、

紫陽花に夏木立。

またいっそ、この季節のままに、氷室や葛饅頭。

その半透明の被膜が好ましい。

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