さわやかなお菓子

岩根躑躅
桜も散り、山の青葉が目にしみるころに邸燭は美しく咲き誇る。

和泉式部の歌や『源氏物語』にも岩根躑躅は見られ、季節の代表花として古くから愛されてきた。

黄緑の金団の山に、紅色を取り入れた、さえざえとした色合い。

(松屋常盤)

落とし文
時鳥の落とし文とか、鶯の落とし文といって木の葉を巻いた形をしている。

木の上で巻いて落ちる葉は葉先から巻き込むので軸が外になり、秋の落葉と区別する。

(末富)

五月雨
梅雨はとかく暗く、うっとうしいイメージがあるが、降り続く雨足の流れを小豆銘の筋で表し、表面を清澄な錦玉で覆った姿には落ち着きが感じられる。

(越後屋若狭)

菖蒲饅頭
菖蒲は五月の節句と結ばれて栄えている花。

薯蕷饅頭仕立てで菖蒲の図柄を染めている。

紫と緑の彩りの入れ方に趣があり、蒸し菓子でありながら涼しげである。

深蒸し茶と一緒にいただいた。

(虎屋)

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